男性の乳腺疾患|船橋市の乳腺外科 | 東船橋駅徒歩3分の船橋乳腺クリニック

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男性の乳腺疾患

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男性の乳腺疾患

胸を抑える男性

男性にも乳頭や乳輪があり、その下には女性と同じ乳腺組織が存在しています。(ただし、乳汁を分泌する小葉の形成は見られません)
ただし、女性の様に乳腺組織を刺激するホルモンの変動がありませんので、未成熟の状態のままで存在しております。
ですが、その未成熟な乳腺内でも病変が生じてくる事がありますので、男性でも乳腺外科を受診する事はありえます。
代表的な乳腺疾患には女性化乳房症があり、男性でも良性の線維腺腫や乳がんが発生する事はありますので、気になる症状を自覚しましたら、当院までご連絡ください。

女性化乳房症

男性によく生じる乳腺疾患に女性化乳房症というのがあります。
男性の乳腺組織は大半が乳輪直下にありますが、この乳腺組織が肥大した状態が女性化乳房症です。両側に生じる場合も片側のみに生じる場合もあります。
エストロゲンやアンドロゲンなどのホルモンバランスの異常で生じると言われており、年齢的には10代後半と70代以降によく見受けられます。
ホルモンバランスの異常以外には肝硬変や慢性腎不全等の他疾患に随伴して発症する場合や利尿剤や心療内科系の薬、代謝異常症の薬等の副作用で発症する場合もあります。
経過はゆっくりと進み、乳頭の痛みや張りを伴う事が多いですが、悪性化した報告はほとんどなく、ホルモンバランス異常の場合は自然消退する事が多いとされています。
ただし、半年くらいの長期に渡る事が多い印象で、なかには消退しないケースも見受けます。
特に有効な治療薬はなく、経過観察となりますが、乳がんとの鑑別が必要となりますので、特に年齢の高い方は検査を受ける事をお勧めします。

男性乳がん

男性乳がんの発生頻度は1%以下とされており、非常に稀な疾患です。
年齢的には50-70代に多く、女性の乳がんより好発年齢は高齢と言われておりますが、男性乳がんの治療や予後に関しては女性の乳がんと同じとされています。
ただし、乳房の膨らみがなく、乳頭直下に生じてくる事が多いため、乳がんの診断がされた時には皮膚や乳頭への浸潤が認められ、ステージが3以上と高く判断されるケースが多いのも特徴です。
一般にホルモン感受性の高い乳がんが多く、内分泌療法が奏効しますので、早期で診断がつけば予後は良好と考えて良いと思いますので、気になる症状がありましたら早めに当院までご連絡ください。