乳がん検診|船橋市の乳腺外科 | 東船橋駅徒歩3分の船橋乳腺クリニック

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乳がん検診

乳がん検診|船橋市の乳腺外科 | 東船橋駅徒歩3分の船橋乳腺クリニック

乳がん検診とは

乳がん検診

がん検診の目的はがんを発見する事ではなく、そのがんによる死亡率を下げる事にあります。よって、乳がん検診も乳がんによる死亡率の低下を目標としております。
現在、乳がんの死亡率の低減効果をきちんと証明しているものは、
実は40歳以上のマンモグラフィ検診しかありません。
超音波検診に関してはマンモグラフィ検診との併用検診において、早期乳がんの発見率には寄与しますが、死亡率の減少を示せるか否かはまだ結果が出ておりません。
また、超音波単独検診に関してはマンモグラフィ検診より有用である事を証明したデータは現時点では存在しません。
なお、40歳未満の女性に対する乳がん検診の有用性に関しては、超音波、マンモグラフィ、両検査の併用のいずれに
おいてもきちんとしたデータ(科学的根拠<エビデンス>)はありません。
お住いの自治体検診で超音波検診や併用検診が行われている地域もあると思いますが、厚生労働省が推奨している
乳がん検診は40歳以上の問診、視触診、マンモグラフィ検診だけというのが実情です(「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」)。
期間も2年に1回を推奨しており、40歳未満の乳がん罹患者数が増加している事に対する危機感は認識しておりますが、自己検診と異常に気付いたら受診を推奨するにとどめており、具体的な検診方法は示しておりません。
これは、先に示したように、エビデンスがある乳がん検診が40歳以上の女性に対するマンモグラフィ検診のみである
ため、厚生労働省としてはこのような指針しか示せないのだと思われます。
各自治体はこの指針に基づいて検診内容を決めており、そのままマンモグラフィだけとしている自治体もあれば、
超音波検診も導入している自治体もあります。
まずは、ご自身がお住まいの自治体の乳がん検診の詳細をご確認する事をお勧め致します。

令和4年度の近隣の自治体検診

船橋市、市川市、習志野市、鎌ヶ谷市、千葉市、八千代市、白井市

30代 問診、超音波検診(2年に1回)
40代以上 問診、マンモグラフィ検診(2年に1回)

松戸市、浦安市、四街道市

30代 問診、超音波検診
40代 問診、マンモグラフィと超音波の交互検診
50代以上 問診、マンモグラフィ検診(2年に1回)

乳がん一次検診

検診とは、元々健康で元気な方が受けるものであり、がん検診も自覚症状がある方は基本的に受けてはいけません。
例えば、乳房にしこりが触れるとか分泌物を認めるとか自覚症状がある方は、検診ではなく病院やクリニックを
受診してください。
一方で乳がんは早期の段階ではほとんど自覚症状がない事が多く、乳房の状態にもよりますが、しこりが2cm前後まで
大きくなってこないと自覚する事が非常に難しいです。
早期に乳がんを発見し、早く適切な治療を行い、再発を減らして、死亡率を下げる。
これが、乳がん検診の基本的な考え方になります。
また、がん検診には対策型検診と任意型検診という2つの検診スタイルがあります。
対策型検診とは、ある集団全体の死亡率を下げるために行われるもので、自治体が行う住民検診が対策型検診にあたります。公共的な予防対策として行われるため、公的な補助金が出ますから、患者さんは無料か少ない自己負担となりますが、検診の内容を選択する事はほとんど出来ません。
任意型検診とは、個人が自分の死亡リスクを下げるために受けるものです。人間ドックがこれに当たります。
基本的に全額自己負担のため、対策型検診に比べて自己負担額は多くなりますが、検診の検査内容や検診の受診間隔等はある程度自由に設定できます。
職域検診や家族検診はある程度の選択が出来ますので、任意型検診に近い検診と思われます。
対策型でも任意型でも自覚症状がない健康な方が受診され、乳がんが隠れて存在していないかを探り、
健康な方と乳がんの疑いがある方とをふるい分けるのが一次検診になります。
このふるい分けの事をスクリーニングとも言います。

当院では船橋市の一次検診の対応機関になっていないため、誠に申し訳ありませんが当院で船橋市の一次検診を
受ける事が出来ません。近隣の自治体検診も通常一次検診は市内の医療機関となりますので対応出来ません。
ただ、任意型検診としてマンモグラフィ検診をご希望の方は対応可能です。
また、当院のマンモグラフィには通常撮影に加え断層撮影(トモシンセシス)も対応しております。対策型検診での
マンモグラフィ検診に関しては断層撮影の有用性評価が十分にされておりませんので通常撮影のみとなっておりますが、任意型検診は先に述べたように検査内容も選択が可能ですので、乳腺が厚い(高濃度乳腺)方々は断層撮影での
マンモグラフィ検診の方が病変を見つけられる可能性は高くなると考えております。どちらの撮影方法でも対応致しますのでご相談ください。任意型検診としての超音波検診もご希望の方は対応可能です。当院の超音波検査は乳腺専門医であり、精中委の定める乳がん検診超音波検査実施・判定医師である院長自らが行っております。

御希望の方は土曜日以外の平日で御予約可能ですので、電話かWEBでご予約をお願い致します。検査結果は後日報告以外に当日に医師から直接結果説明も可能ですが、料金が異なりますので、HP上の「費用について」の項目をご参照ください。

乳がん二次検診

先に述べた一次検診でふるい分けをし、乳がんの疑いが少しでも生じた方々は精密検査に進みます。これを二次検診と言いますが、ここから先の検査は保険適応対象となります。
乳房の精密検査の基本はマンモグラフィと超音波検査となりますので、二次検診では必ずこの2つの検査を行います(マンモグラフィ撮影が禁忌の方は除きます)。
この2つの検査で何らかの病巣が認められ、明らかに良性と断言出来ない場合は、細い針を病変に穿刺し細胞を採取する穿刺吸引細胞診や太めの針で病変の組織ごと削り取ってくる組織診(針生検)を施行する事になります。
ただ、画像所見によっては直ぐに穿刺はせずに3か月や半年後に検査を再検して判断をし直す事もあります。
また、分泌物が出る場合は分泌物の捺印細胞診や乳汁中のCEA(腫瘍マーカーの一種)を測定したりして良悪の鑑別をつけていく事もあります。
一次検診はかなり大きくふるい分けをしますので、二次検診(精密検査)となっても、ほとんどの方は何もないか良性である事が多いので、一次検診で要精密検査になっても必要以上に不安を感じる事はありません。だからといって、過信して二次検診を受診しない事はお勧め出来ませんので、必ず受診はするようにしてください。

二次検診(精密検査)は保険適応対象となりますので、船橋市を始め近隣の自治体検診の一次検診で要精密検査(要精査)となった方々も当院で精密検査は受ける事が可能です。その場合は、一次検診の結果を必ず持参するようにしてください。
また、職域検診や家族検診で要精密検査となった方々も同様に精密検査を受ける事が出来ますので、必ず検診の結果を持参するようにしてください。

尚、ステレオガイド下吸引式組織生検(マンモグラフィを撮影しながら石灰化病変の組織採取を行う検査)は当院では行っておりません。検査の結果、ステレオガイド下生検が必要と判断された時は他院へご紹介致します。
また、細胞診や針生検で確定診断がつかない場合は、切除して調べる(切開生検)必要が出てくる事もあります。この場合も切除が可能な施設へご紹介致しますので、ご安心ください。