各種検査 |船橋市の乳腺外科 | 東船橋駅徒歩3分の船橋乳腺クリニック

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各種検査

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マンモグラフィ

マンモグラフィ

マンモグラフィとは、乳房を挟んで撮影するレントゲン検査で、乳房の基本検査の1つです。

当院では通常撮影(2Dマンモグラフィ)に加えて断層撮影(3Dマンモグラフィ<トモシンセシス>)にも対応しております。

3Dマンモグラフィとは・・

通常の2Dマンモグラフィでは、病変と周囲の正常組織や乳腺が重なってしまう問題がありました。特に日本人では乳房構成が「高濃度乳房(dense breast)」の方が多く、妊娠・授乳の機会がある40代女性の乳房は「高濃度乳房」の割合が高いと考えられており、「高濃度乳房」では病変が乳腺に重なってしまって見つけにくいという事が言われています。

3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)では、細かく断面画像を撮影していく事で、周囲の組織や乳腺の重なりを減少させ、通常撮影では病変の検出が難しい場合でも、病変を検出しやすくなる事が期待できます。

当院では最新型3DマンモグラフィPeruruLaPlus(キャノンメディカルシステムズ製)を導入しており、より高精度な撮影を行う事が出来ます。乳房は厚みのある立体ですので、1枚の画像では奥の方の乳腺と重なってしまい「がん」が見えにくくなる事があります。3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)では、多くの断面画像を撮影する事で、奥まった乳がんも検出可能となります。

3Dで高精細に病変を検出

通常の2Dマンモグラフィでは、病変と周囲の正常組織や乳腺と重なってしまう問題がありました。3Dマンモグラフィでは、周囲の組織や乳腺の重なりを減少させる事から、従来では病変の検出が難しい場合でも、病変を検出しやすくなります。

3Dトモシンセシス画像 2D密着撮影画像

断層合成技術

断層合成技術

トモシンセシス(Tomosynthesis)とはTomography(断層)とSynthesis(合成)の2つの意味から作られた造語であり、1回の断層撮影で任意の再断面を再構築する新しい乳房撮影技術になります。X線管を15°(-7.5°〜 +7.5°)の範囲で移動させながら17回の撮影を行い、得られた3Dデータを再構成する事により、各断面の画像を構築します。

また、乳房を挟む撮影様式のため、撮影に苦痛を伴う事がマンモグラフィ検査の問題点でもありますが、当院の機器は新たな痛み低減対策として高精度な圧力検出により、圧迫圧に応じて圧迫速度を徐々に減速する美圧システムを搭載しており、受診者の状態にあわせて、痛みの低減と同時に診断に有効的な撮影が可能と考えております。
(ただし、痛みには個人差がありますので、全く無痛というわけではありません。)

撮影に伴う被ばく量に関しても、マンモグラフィにおける「医療被曝ガイドライン(低減目標値)」の2.4mGyを半分近く下回る低線量で撮影が可能です。更に通常の2D撮影に加え3D撮影(トモシンセシス)をしても、2.4mGyを下回る低被ばく検査を実現しますので、ご安心して3D撮影も受けられると思われます。

乳腺超音波検査(エコー検査)

エコー検査

乳腺超音波検査とは乳房に(人体に対して害のないレベル)の超音波を当て、その反射波を画像に変換し乳房内を調べる検査であり、マンモグラフィと並んで乳房の基本検査の1つです。

専用のゼリーを乳房に塗り、その上から乳腺専用のプローブを軽く押さえ滑らせながら、医師の触診や自己触診では発見できないしこり(腫瘤)や引き連れ像を探します。

当院ではSONIMAGE HS2(コニカミノルタ社製)を導入しており、機器自体は非常にコンパクトですが、乳房を含む表在の病変を観察するにあたり優秀な高感度広帯域プローブ(L18-4)を備えており、組織の硬さをリアルタイムで観察できるエラストグラフィ機能も含め様々な角度から病変の形状や内部構造など、乳がんの診断に必要な詳細な観察を行う事が出来ると考えております。

被ばくを伴わない検査ですので、妊娠中でも繰り返し行う事ができます。

穿刺吸引細胞診

超音波で乳腺の病変を確認し、病変に直接細い注射針を刺し細胞を採取する検査です。

多少の出血をする事はありますが、傷が残る事はほぼ無く、検査日の入浴も可能であり、患者さんに与える侵襲(ダメージ)は比較的少ない検査です。

採取された細胞を顕微鏡で評価し、細胞の大きさや形、結びつきや核の状態等から良性・悪性の判断をしますが、あくまで見込みであり確定診断にはなりません。

また、病変によっては細胞を十分に採取できない事(検体不適正)や細胞形態から良悪の鑑別がつけられない事(判定困難)もあり、良悪の診断にも至らない事もあります。

その場合は組織検査(針生検または切開生検)を追加で行うか3か月から半年後のフォローアップとなりますが、病変の画像所見や患者さんの年齢やリスク、ご希望に応じて対応致します。

細胞診の検査結果が出るまでには約1週間かかります(年末年始やお盆の時期はもう少し長くなる事もあります)。

組織生検(針生検)

超音波で乳腺の病変を確認し、2~5mm程度の太さの針を刺します。針が細胞診の時より太いため、皮膚を数mm切る必要があり、検査の前に局所麻酔による麻酔を行います。

皮膚を切る部分と病変の周囲に十分な麻酔をした後に検査を行いますが、針のバネの力を利用して病変の一部を削り取るバネ式の組織生検と電動で吸引をかけて組織を針の中に吸い込んでから切り取る吸引式組織生検があります。

どちらの検査も採取方法が異なるだけで、同じ組織診なのですが、バネ式は検査、吸引式は手術として取り扱われます。

組織は病変の状態や採取量にもよりますが、2~5本程度採取しますが、傷は1か所のみとなります。

採取された組織は病理検査へ提出します。採取された組織を顕微鏡で観察し、良性・悪性の判断のみでなく、具体的な診断名(例えば、線維腺腫とか硬化性腺症、浸潤性乳管がんなど)を知る事ができます。組織診はほぼ確定診断となります。

出血や血腫を形成するリスクも細胞診よりは大きく、局所麻酔によるアレルギー等の合併症があり、細胞診よりも多少侵襲(ダメージ)が大きいですが、判定困難は細胞診より少なく、乳がんであった場合は多くの情報が得られる検査となります。

検査結果が出るまでには1~2週間かかります。

針生検でも診断がつかない場合(判定困難)は、病変を切除して診断する切開生検の適応となり、当院では対応出来ませんで、ご相談のうえ、対応する病院にご紹介致します。

 

*ステレオガイド下組織生検

通常の組織生検は超音波検査で病変の位置を確認し、超音波で病変と針の位置を確認しながら行いますが、病変の中にはマンモグラフィでは異常があるのに、超音波検査では病変が確認できない事があります。

その場合はマンモグラフィでしか病変の位置を確認出来ませんので、マンモグラフィ撮影をしている状態(乳房を挟んだ状態)で組織生検を行います。このような検査の事をステレオガイド下(組織)生検と言います。

ただし、ステレオガイド下生検はどこの施設でも行える検査ではなく、穿刺技術も必要とされます。当院もステレオガイド下生検には対応しておりません。

もし、ステレオガイド下生検の適応と判断した場合は、ステレオガイド下生検を数多く行っている施設に御紹介させて頂きますので、ご安心ください。